損切りと利益確定の難しさ

損切りのためのストップ注文を入れている時、「ここを超えて下がっても、後でリバウンドするだろう」と考え、ストップを下げたことはないだろうか?反対に利益確定時に、「もっと上がるだろう」と考えて利益確定を遅らせ、かえって利益を減らしてしまったことはないだろうか?

 

損切りのルールは常に守る

 

これは初心者だけではなく、FXの経験者でも常にやってしまうことだ。そして損切りと利益確定は、FXをやっていればいつも悩むテーマだ。しかしトレードとは一度損切りや利益確定のルールを自分で決めたら、常にそれに従って取引をすることが望ましい。

また損切りの方が利益確定よりも重要であることは強調しておきたい。FXにおいて90%以上の投資家が負けると言われているが、その理由はここにある。損切りや利益確定がきちんとできていないからだ。中には損切りをせず、損切りは初心者が行う方法だと主張する者もいる。しかしそれは違う。

 

トレーリングストップが便利

 

損切りや利益確定をいつ、どのラインで行ったら良いかわからない投資家は、トレーリングストップを使うことをおすすめする。トレーリングストップとは、レートの動きとともに動くストップ注文のことだ。

基本的にはストップ注文なので、売り注文の場合「レートが○○以下になったら売る」という注文になる。ただこの「○○」というラインが、レートが上がって行くと一緒に上がるのが、トレーリングストップの特徴だ。

トレーリングストップ注文の例として、「直近の最高値から50銭下がったら売る」という注文がある。例えば米ドル/円を例に挙げると、買いポジションを持った後「直近の最高値から50銭下がったら売る」というトレーリングストップの売り注文を入れる。

直近の最高値が110円なら、そこから50銭低い109円50銭まで下がったら売り決済される。そして後日に115円までレートが上がったら、ストップも115円から50銭低い114円50銭まで動く。これがトレーリングストップだ。

 

FXにおける損切り・利益確定論は奥が深く、簡単に結論が出せる問題ではない。FXを続けながら自分なりに最適な方法を見つけていくのがいい。

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