市場の変動にどう対応するか?

為替市場は常に変動するため、投資家は常に自分の投資したお金が増えたり減ったりするのを眺めることになる。そして投資でお金を失うと、非常に嫌な気持ちになる。そうならないためにも、市場の変動にどう対応するかを知っておかなくてはならない。

ボラティリティとは?

市場でよく使われる言葉に「ボラティリティ」がある。ボラティリティとは市場の変動の激しさを表す言葉のことで、「ボラティリティが高い」と言えば、それは変動が非常に激しい市場の状態を指す。

そしてボラティリティは何らかの材料が出ることによって、急激に高まることが多い。為替市場でボラティリティを高める材料の1つに各国の政策金利がある。政策金利発表時に市場の予想していなかった利上げや利下げが行われると、その国の通貨が急騰または急落する。利上げや利下げでも、予想通りだとそれほど大きくは動かないことが多い。

リスクを管理することが重要

FXで利益を出すためには、ある程度ボラティリティが高い時に取引を行わなくてはならない。だがボラティリティが高いと大きな損失が出る可能性もある。そこで大損を避けるためには、リスク管理をしっかり実行することが重要となる。

リスクを管理するためまず必要なのが、ストップ(逆指値)注文をしっかり入れておくことだ。ストップ注文は決まった値を設定し、買い注文ならレートが上昇してきた時に、売り注文ならレートが下落してきた時にその値に到達すると発動する。

ストップ注文を使うことで、買いポジションを持つ時にレートが反転して上昇を始めたタイミングを狙って買うことができる。また損切り売りをしたい場合にも、レートがある地点まで下がったら売るという売り方ができる。

ドルコスト平均法

ポジションを持つにあたってリスクを軽減するよく知られた方法に、ドルコスト平均法がある。これは一度にポジションを持たず、例えば買いポジションなら何度かに分けて同じ金額の買いを入れる方法だ。

金額を一定にすることで、レートが下がってきたら次回は多くのポジションを持てる。例えばレバレッジ10倍で米ドル/円の買いを1回に11万円分行うとする。1ドル=110円で1回目の買いを入れると、10,000通貨持てる。2回目に買う時に1ドル=100円まで下がっていると、今度は同じ金額で11,000通貨分が買える。この方法なら1度に多くのポジションを持つことのリスクを軽減できる。

リスク管理はいろいろな方法があり、ここで示した方法はごく一部にすぎない。FXを始めて経験を積めば、自分に合った方法が見つかるだろう。

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